
書店をぶらぶらしていると、よくわからない本がフィーチャーされているのを発見。
りんご だんだん??
つい立ち止まって、手に取ってみました。

どうやら、リンゴをひたすら放置して、何日後にどのような状態になるのかを、写真で検証した本のようです。
「リンゴを、ずーっと、しまっておいたらどうなるの?」とありますが、すでに下の写真でネタバレされているような気も。
2020年2月17日発売で、作者(写真と文)は、小川忠博さんというカメラマン。
小川氏は、1942年東京生まれ。早稲田大を卒業後、カメラマンのほか、美術・考古分野でも活躍されている方のようです。
「りんご だんだん」の内容
作品紹介によると、「誰も見たことのない、変わりゆくリンゴの346日を記録した、写真観察絵本!」とあります。
ジャンルとしては絵本のようですが、これを絵本として子に買い与える親は、なかなか想像がつきません。
出版元・あすなろ書房による、公式宣伝動画はこちら。
サンバみたいなラテン系の音楽が流れつつ、リンゴが徐々に朽ちていくので、少し怖いです。
この動画では、227日目までのリンゴの様子をネタバレしてくれます。
- 000日後:りんご つるつる(開始時点)
- 089日後:りんご じーっと(変化なし)
- 119日後:りんご だんだん(タイトル回収)
- 151日後:りんご しわしわ(焼きリンゴみたいな見た目)
- 220日後:りんご しなしな(ヤバイ泡みたいなのが噴出)
- 227日後:りんご ぐんにゃり(もはやほぼグロ画像)
「りんご、このあとどうなっちゃうの?」と出て・・・
ここから後の日付は、「続きは本誌で!」とばかり、文章のみで写真なし。
- 233日後:りんご ごつごつ
- 290日後:にょろ
- 322日後:りんご ぼろぼろ
- 325日後:おや?
- 346日後:りんご とうとう
290日後「にょろ」、325日後「おや?」あたり、気になる方は店頭でご確認ください。ちなみに昆虫系です。
そして、音楽が止まり、「すべての生物は土にかえる」・・・
なんとも哲学的ですね。
まるで平家物語の序文のようです。
なお、一番最後は、なんか土みたいなものが写っており、もはやどれがリンゴだったのかすらよく分かりません。
しかし、346日まで粘ったのなら、あと19日もたせて365日にすればキリが良かったのではと思いますが、346日時点で「あ、これはもうアカン」ってなったんですかね・・・
おわりに
なお、自分が「りんご だんだん」を発見した書店では、本の横で実際のリンゴを使った実験が行われていました。

その後どうなったのか確認していませんが、346日まで続けたのでしょうか。
途中からビジュアルとニオイが店の売上に影響を及ぼしそうですが。
・・・「りんご だんだん」、とても面白い発想の作品だと思いますので、書店で見かけたら是非パラパラ見てみて下さい。