
東京都港区にある「三田ばさら」というお店に行ってきました。
このお店、トマトすきやきというメニューが有名で、3年連続でミシュラン1つ星を獲得したこともあるとか。
場所は、慶応大学三田キャンパスの近くです。三田と赤羽橋の中間くらいで、どちらの駅から向かった場合でも少し歩くことになります。
なお、「ばさら(婆娑羅)」とは、「自由奔放、勝手気まま」などの意味で、傾奇者(かぶきもの)などと同じような意味のようです。
「ばさら大名」という歴史用語もありましたね。
「トマトすきやき」コース内容
さて、「三田ばさら」に来たからには、やはり注文するのは名物の「トマトすきやき」。
まず、花鳥風月と書かれたハコに入った車八寸(五種盛合せ)が出てきました。
「八寸」とは、懐石料理でいう酒の肴のことですね。
品数は五種以上ある気が。手が込んでいて、非常に美味しいです。

車八寸の次は、季節野菜のサラダが出てきました。
並行して、店員さんがトマトすきやきの準備を始めます。
写真の通り、大ぶりにカットしたトマトとタマネギが、なんと重箱に入って出てきました。

そして、お待ちかね、お肉がドドーンと豪快に出てきました!
キレイなお肉、壮観です。

これら、肉・トマト・タマネギの3つの食材を、秘伝のすきやきの割り下で煮ていきます。

一緒に煮ることで、トマトの酸味がお肉を柔らかくするとか。
トマトの皮は栄養があるそうですが、食感を優先して、取ってしまうとのこと。
・・・
さて、いよいよ良い感じに煮えて、完成。
肉とトマトとタマネギを、店員さんが 丁寧に器に取り分けてくれます。

温泉卵につけて頂きます。
・・・トマトの酸味が効いており、さっぱりしていて、すごくおいしい!!
なお店員さん、肉・トマト・タマネギを一定量ずつサーブしてくれていましたが、見た感じ、トマトの残りが多い気がします。
聞いてみると、残りのトマトは、シメのパスタに使うとのこと。
トマトすきやきの残ったソースに、トマト・トマトピューレ・砂糖・チーズを、手際よく投入。
なんと、トマトベースのタリアテッレを作ってくれました!

これがまた美味しかった。
あっという間になくなりました。
最後にデザートが出てきますが、葛切りかアイス最中か選べました。
葛切りは、なんとなくタリアテッレとかぶる気がしたので、アイス最中にしました。
以上、和食(前菜~メイン)→洋食(シメ)→和食(デザート)と、なかなかのばさらっぷりのコースでした。
なお、レタスしゃぶしゃぶや本懐石などのコースもあるようです。
レタスしゃぶしゃぶはシメがそうめんらしいですが、そちらも気になります。
家で作ってみた
このトマトすきやき、元々は家庭料理だったらしいですが、小山裕久氏という料理人が世に広めたそうです。
店員さんに、家で作る場合のコツを聞いてみたところ、熟していないトマトを使うと良いですよ、とのこと。
作り方については、ネットで調べてみたところ、こちらのエバラのレシピが良さそうだったので、さっそく試してみることにしました。
材料(2人前)
材料はこんな感じです。

まず、①トマトすきやき用に、エバラすき焼きのタレ(300mlの瓶)、すき焼き用の肉(150gくらい)、トマト(2個)、たまねぎ(1個)。
つけて食べる用の温泉たまごも購入しましたが、自作しても良いかもしれません。
ニンニクは買いましたが、オリーブオイルは自宅のものを使用。
続いて、②シメのパスタ用に、フェットチーネ、トマトピューレ、粉チーズ。
タリアテッレが近所のスーパーに置いてなかったので、フェットチーネで妥協しました。
まぁ、タリアテッレとフェットチーネが何が違うかもよくわかりませんし、最悪きしめんとかでも似たようなもんでしょう。
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トマトすき焼きを作る
三田ばさらの見よう見まね似で、オリーブオイルをニンニクで香りづけし、具材を投入。
その後、エバラすき焼きのタレを入れて煮込みます。1回あたり半分の150mlで良いと思います。

はい、完成。いただきます。
おお、普通にいける!!!
肉は398円なので、三田ばさらとは比較になりませんが、雰囲気は十分に味わえます。
トマトは火傷しそうなほど熱いですが、トロトロで甘くて美味しい!
なお、トマトは、三田ばさらの作り方通り、皮を剥いて調理しました。
ヘタの逆側に十文字の切り込みを入れて、30秒ほどサッとお湯の中で転がすと、皮がスルっと剥けます(湯むき)。
ヘタは湯むきする前に取っておきましょう。
タリアテッレを作る
シメのタリアテッレは、トマトすきやきの残り汁(全部使うと多い)、トマトピューレを入れて、煮詰めていきます。
あれば、赤ワインなど入れたらコクが出るかもしれません。無かったので日本酒を少しだけ投入。
その後、時間通り茹でたフェットチーネを投入して、茹で汁を入れて味を見ながら、チーズとバジルを適当に加えて完成。

いただきます。
これも美味い!!!
・・・以上、家庭でのトマトすきやき、超簡単ですので、ちょっと変わったごちそうディナーとして、よろしければお試し下さい。