2019年11月、加圧シャツである「金剛筋シャツ」などを販売していた「株式会社GLANd」が、東京地裁から特別清算の開始命令を受けました。
2017年4月設立のGLANdは、 「金剛筋シャツ」の人気もあり、2018年度の売上高は33億円にも達していたそうです。
しかし、2019年初、消費者庁が「加圧シャツ」の販売会社に対して、景品表示法に基づく措置命令(=着るだけで痩せるとか誇大広告だから止めてね)を出しました。
これを受けて、GLANdは、株主総会であっさり解散を決めたとか・・・
このニュースを聞いて、私は大変ショックを受けました。
「金剛筋シャツ」ならぬ金剛力士像の口を開いている方のような表情になってしまいました。
仏像 フィギュア イSム ( イスム ) TanaCOCORO [掌] たなこころ 【 金剛力士像 ( 阿形 ) 】 インテリア仏像 仏像ワールド
なぜなら、この「金剛筋シャツ」、着るだけで痩せるという謳い文句に惹かれて、かつて私も愛用していたのです。
2枚9,000円とかで購入し、会社に行くときのインナーにしていました。
頑張って着ていたのに、やっぱり意味なかったんかい!
「金剛筋シャツ」の思い出
「金剛筋シャツ」は、「品川庄司」の庄司智春さんがアンバサダーを務められていたことでも話題でしたね(アンバサダーは「大使」なので、シャツ大使というのも謎ですが)。
実物は、こんな感じです。
写真の通り、胴回りが異様に細いです。
伸縮性があり着ることはできるのですが、超タイトなので締め付けがすごい。
ピチピチやパツパツなんてレベルではなく、タコ糸で縛られた調理中の角煮みたいになります。
商品紹介には、こんな説明書きがありました。
- 高機能性下着の生産実績30年以上のISO認証を受けた工場と提携し、温度湿度をコントロールした専用の環境において、イタリア製の縫製機で編み込んでいる。
- 高品質弾性繊維「スパンデックス」を使用。加圧力=弾性繊維の量(生地の弾力性)。
- 日本の薬剤メーカーの抗菌剤「アモルデン」を使用しており、繊維検査におけるグローバルテストセンターであるカケンセンターの試験において抗菌効果が認められている。
・・・今よく読んだら、ぜんぜん意味が分かりませんね。
とにかく身体が締め付けられ、それなりに不愉快なので、なんだか身体が鍛えられている気分になります。
PAO運動のように、苦しさには見返りがあるはずだと思ってしまうわけですね。
関連記事:FACIAL FITNESS PAO(フェイシャルフィットネス パオ)でパオ運動してみた
巷には加圧トレーニングという血流制限をして行うトレーニングがありますので、あたかもそれを行っていると勘違いしていたのかもしれません。
なお、風呂に入るため脱ぐのにも困難を極め、筋を違えそうになったりしたこともあります。
金剛筋シャツの真の効果(?)
なお、「金剛筋シャツ 効果」などで検索すると、「金剛筋シャツを〇日着用してみた」みたいな記事が多数ヒットしますが、大抵は「あんまり効果なかったわ!」みたいな自虐ネタで終わっています。
では、私が過ごした金剛筋な日々は、全くの偽りの時間だったのでしょうか。
答えは否。
個人的には、「金剛筋シャツ」の着用は、完全にはムダではなかったとは思っています。
それはズバリ、姿勢矯正効果。
自分は猫背がちなのですが、この「金剛筋シャツ」を着用している間は、背筋がピンと伸びていました。
逆流性食道炎の改善にも良さそうです。
関連記事:逆流性食道炎は枕で対策しよう
また、姿勢が良くなるのでスタイルが良く見えますし、これを着てトレーニングすると、正しい姿勢で筋肉に負荷をかけられそうですよね。
・・・と書きつつ、実は、ラクして痩せられるなどという甘い話はこの世に存在しないということを教えてくれたことこそが一番の効果かもしれない、などと思う今日この頃でした。