日本折紙博物館のクオリティがすごい(石川県加賀市)

石川県加賀市にある日本折紙博物館に行ってきました。

この博物館は2001年開業。日本折紙協会が総力をあげてプロデュースしているそうで、その規模は世界最大とのこと。

300坪を超える広大なスペースに、約5000種・10万点もの作品が展示してあります。

場所は、JR加賀温泉駅から車で10分くらいの所にある、「御菓子城 加賀藩」という施設の2階にあります。

入場料は、大人500円・中高生400円・小人300円。3歳未満は入場無料です。

チケットと一緒に、折り紙が1枚ついてきます

ミュージアムショップ

「御菓子城 加賀藩」(1階)から日本折紙博物館(2階)に階段を上がると、まずは折り紙庭園がお出迎えしてくれます。

そして、チケット売り場の前に、ミュージアムショップがありました。

このショップには、普段なかなか手に入らない折り紙グッズが売っています。

月刊おりがみという雑誌を発見(786円)。月刊なのに、ここでしか手に入らないとは。

また、超難解折紙というのもありました。1枚で、1つの作品が作れるようです。

なんと、総折工程137、制作時間は2時間半以上。

心が折れるおりがみシリーズとの煽り文。紙が折れるのが先か、心が折れるのが先か・・・?

超難解折紙は、ネットでも売っているみたいです。上のペガサス、下のネコのほか、ドラゴンやキリンもあるみたいですね。

超難解折紙(ネコ)心が折れるおりがみシリーズ(TY-006065)

日本折紙博物館の展示内容

では、いよいよ入館料を払って、博物館に入ってみます。

フロアは、個人作品展示コーナーや海外作品展示コーナーなど色々ありますが、クオリティが高い作品が目白押し

いくつか作品をご紹介します。

どや!大阪てんこもりという作品。箕面山があるあたりポイントが高い・・・

フランスの方が作ったROOSTER(おんどり)。日本的な折紙ではない気もしますが、当ブログのアイコンにしたいほどの美しさです。

こちらは紙幣で折る動物。現在は流通していない 5メキシコペソ紙幣ですね。

きょうりゅうランド。子供に人気だそうで、実際に一般人でもチャレンジできそうな作品群です。

折り紙で作られたウエディングドレスもありました。顔出しをして写真を撮ることができます。

また、世界各地の観光名所が、折紙で再現されているコーナーもありました。

日光東照宮や首里城など日本の観光名所のほか、パルテノン神殿やタージ・マハルなど海外のものも多かったです。

万里の長城もありました。

この長城は、慕田峪長城(ぼでんよくちょうじょう)ではなく、八達嶺長城(はったつれいちょうじょう)ですね

関連記事:冬の万里の長城に行ってきた(慕田峪長城)

世界最小の折り紙

この博物館の目玉展示の一つが、世界最小の折り紙

なんと、顕微鏡を使わないと見えません

素材は「アルミ蒸着フィルム」、大きさは0.5ミリ角・厚さ2ミクロンとのこと。

下の針先に、折り鶴がくっついている模様。

横に、75ミリ角・37.5ミリ角・18.75ミリ角・9.375ミリ角で折った折鶴が展示してありましたが、見えないので比較のしようがありません

作者は内藤さんという方だそうで、こういうミクロの折紙は集中力を要するため、1日10分の作業時間が限界だそうです。

目下、0.2ミリ角の折り鶴を制作中とのことで、期待したいですね。

折り鶴シャワー300羽セット (フラワーシャワー 和風 和婚 和装 結婚式 披露宴 パーティー 演出 セレモニー)

折り紙歴史館

折り紙の歴史を紹介するコーナーもありました。日本における折紙の歴史は、600年以上も遡るそうですが・・・

この本多功氏という方は、「折り紙」の祖と呼ばれているそうで、折紙の普及に多大なる貢献をした方だそうです。凸版印刷の創業者の息子だったとか。

なお、展示されている資料は、日本折紙協会理事の高木智氏という方のものが中心だそうです。

百万石時代絵巻

百万石時代絵巻のコーナーには、大名行列のほか、折り紙の甲冑がありました。

加賀市ゆかりの前田利家公が、末森城に入城時に着用した具足のようです。

「花の慶次」ファンにはお馴染みの、小便鉄砲の名シーンが出てくるエピソードですね。

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おわりに

以上、石川県加賀市にある日本折紙博物館についてご紹介させて頂きました。

当初、お土産を買う目的で「御菓子城 加賀藩」を訪れたのですが、まさかこんなハイクオリティな博物館が併設されているとは

なお、定期的に折紙講師による折り紙教室も開催されているようです。

外国人の方などにもオススメだと思います。加賀温泉に寄られた際には是非ともお立ち寄り下さい。

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