新橋に、纏(まとい)という個性的なラーメン屋さんがあります。新橋のラーメン屋と言えば名前が挙がることが多い有名店です。
ここのお店、烏賊(イカ)ベースのラーメンが食べられます。 海鮮系ラーメンはよく見かけますが、イカ系は少し珍しい。
まず場所がすごい
このお店、まず、お店の隠れ家感がすごいです。
お店の場所は、JR新橋駅をSL広場側に出て、新橋駅前ビルの南西角の対面に当たるエリア。
近くまで行って、Googleマップで場所を調べてみると・・・ブロックの真ん中に矢印が。
これ、どうやってたどり着くんだ!?
軽く周りを一周したら、入口を発見!
この路地の奥に、お店があります。看板がなければ分かりません。
目印としては、カクヤスの前の通りを入っていく、と覚えれば良いかもです。
隠れ家だから空いているかと思いきや、ひっそり行列ができています。
さっそく入店してみましょう。
纏(まとい)のラーメン
纏(まとい)のラーメンは、大きく分けて3種類あります。
- 「平子煮干そば」(800円、特製1,000円)
- 「烏賊干鶏白湯そば」(900円、特製1,100円)
- 「濃厚鶏つけ麺」(並・大900円、特1,000円)
※ 2019年7月1日より、各メニュー50円アップ、これまでの「烏賊干鶏白湯醤油そば」が「烏賊干鶏白湯そば」に名称変更、つけ麺に「特製トッピング」のオプションを追加、などのマイナーチェンジがあったようです。
「特製」にすると、鶏チャーシューや煮卵、海苔などが追加になる模様。
ご飯ものはライスのほか、炙りチャーシュー葱ごはんというのがあります。
食券制なので、列に並んでいる間に、入口にある券売機で食券を購入します。なお、通路が狭いので、退店するお客さんとすれ違うのが大変です。
券売機の横には紙エプロンが置いてありますので、必要な人は取っておきましょう。
3種類のラーメン
席はカウンターのみで9席。店員さんが二人で、お忙しそうにラーメンを作っています。
なお、卓上には美濃の有機玄米酢が置いてあります。京都の背油系ラーメンでは酢を入れるケースが稀にありますが、東京ではあまり見かけませんね。
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それでは、3種類のラーメンを順番にご紹介します。
平子煮干そば
「平子煮干そば」は、煮干ベースの醤油ラーメン。
「平子(ひらこ)」とは「平子イワシ」のことで、「マイワシ」の小魚のことを言うそうです。小魚のときは身体が平たいため、平子と呼ばれているとか。
写真は、「特製」の「平子煮干そば」です。
結構クセが強い感じで、好き嫌いが分かれるかと思われますが、煮干の味がガツンと効いていて、非常にコクがあります。
烏賊干鶏白湯そば
「烏賊干鶏白湯そば」は、烏賊(イカ)ベースの鷄白湯ラーメンです。イカベースなのに鶏白湯とはまたユニークな。
「(平子イワシの)煮干し」に対する「烏賊煮干し」なんでしょうけど、調べてみるとこれですかね。
写真の通り、トッピングでゲソが入っています。
しっかりとイカの風味が効いている一方、非常にまろやかで、いやらしさが全くありません。
鶏白湯のクリーミィさがしっかり出つつ、鶏ではなくイカな感じ。不思議な味わいで、つい何度もスープを飲んでしまいます。
濃厚鶏つけ麺
こちらは茹で時間のため、他の2つのラーメンより少し時間がかかり、提供までの目安は8分だそうです。
基本は冷たい麺ですが、リクエストすれば温かい「熱盛り」麺も可能です。
「烏賊干鶏白湯そば」と同じく、鶏つけ麺と言いつつ、味は鶏よりも魚介寄りな気がします。
卓上にスープ割用のダシが置いてありますので、食べ終わったあとはスープをダシで割って、不思議な味を堪能しましょう。
なお、このお店の麺は、人気ラーメン店でよく使われている「三河屋製麺」のもののようです。
おわりに
このお店の名前である「纏」(まとい)は、江戸の火消しが用いた旗印のことですね。テレビや漫画では、「め組」などが有名です。
下のようなイメージです(これはネクタイピンらしいですが・・・)。
なお、当店は、銀座の有名ラーメン店「篝」(かがり)との関係が噂されたとのことですが、特に関係はないそうです。なお篝にも有機玄米酢が置いてある気がしますが・・・。
新橋で、「ラーメンでも食べようかなあ」という際には、是非とも試してみて下さい。