阪神の生え抜き安打数ランキング(2019年シーズン終了時点)

※2021年シーズン終了時点は以下の記事をご覧ください。

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2019年シーズンの阪神タイガースは、怒涛の6連勝でフィニッシュし、奇跡のクライマックスシリーズ(CS)進出を決めました(2ndステージ敗退)。

若手選手とベテラン選手の躍動が目立った一年でしたが、ここ数年来、阪神タイガースは中堅の生え抜き野手(30過ぎくらい)が少ないと言われています。

そこで、2019年シーズン終了時点で、生え抜き野手の通算安打数はどういう状況なのか、調べてみることにしました。

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阪神の生え抜き選手の安打数ランキング

2019年シーズン終了時点で、阪神の生え抜き選手の安打数ランキングTOP10は、下のグラフの通りです。

※2019年オフにロッテに移籍した鳥谷敬選手は除外(2019年シーズン終了時点で2085安打)。

それでは、順番にみていきます。

1位:上本博紀選手(515安打)

上本選手は1986年生まれで(2008年のドラフト3位) 、数少ない中堅世代の選手です。過去からの積み上げで、生え抜き野手の中では一番安打数が多いですが、2018年・2019年は出場機会がそれほど多くなく、ここ数年の通算安打数は伸び悩んでいます。

2位:梅野隆太郎選手(367安打)

梅野選手は2013年のドラフト4位です。2017年シーズンから正捕手としての座を掴み、2018年・2019年と順調に安打数を伸ばしており、現在2位につけています。特に、2019年前半は非常に打撃の調子が良く、打線のキーマンとして活躍しました。

3位:糸原健斗選手(325安打)

糸原選手は2016年のドラフト5位ですが、ルーキーイヤーの2017年から卓越した打撃センスを披露し、主力に定着しています。2017年は残念ながら怪我で離脱しましたが、2018年・2019年は順調に安打数を伸ばしています。2019年シーズンからキャプテンも務めています。

4位:高山俊選手(313安打)

高山選手は、2015年ドラフトでヤクルトと競合の結果、阪神が獲得した大物選手です。2016年シーズンは球団の新人安打記録を更新(136安打)、新人王に輝きました。しかし、2017年・2018年シーズンは打撃フォームの改造に失敗、成績は伸び悩みました。2019年は本来の姿を取り戻し、再び天才の片鱗を見せており、成績も戻りつつあります。

5位:俊介(藤川俊介)選手(309安打)

俊介選手は、1987年生まれの2009年ドラフト5位であり、上本選手と並び中堅の年代です。堅守の外野手という印象でしたが、2017年シーズンは打撃開眼し、規定打席未満とはいえ3割超の打率を残しました。しかし、2018年以降は打撃不振もあり、出場機会が大きく減っています。

6位:大山悠輔選手(281安打)

大山選手は2016年ドラフト1位。阪神の将来を担う選手として、金本前監督にはルーキーイヤーから4番を任されました。2019年は開幕から8月上旬まで4番に座り続け、想像を絶するプレッシャーのなか、着実に実績を積み上げてきています。なお、3位の糸原選手と同期ですが、2018年の安打数の差で、糸原選手が先行しています。

7位:北條史也選手(271安打)

北條選手は、2012年のドラフト2位、高卒での入団です(藤浪投手が1位)。将来のショート候補として期待され、2016年には大きくブレイクしました。ただ、その後はスタメンを奪取しきれず、他の選手と競争のなかで現在に至っています。

8位:中谷将大選手(214安打)

中谷選手は安打よりもホームランに魅力があります。2017年には20本塁打を放ち、久々の生え抜き和製大砲としてファンを大いに沸かせました。しかし、2018年・2019年はスタメンに定着できず、安打数は伸び悩んでいます。

9位:原口文仁選手(196安打)

原口選手は2016年、金本前監督の1年目に育成選手から抜擢され、目覚ましい活躍をみせました。その後はスタメンよりも代打の方が好成績のため、代打の切り札として重宝されています。しかし、2019年1月に大腸がんを手術し、2019年は復活のシーズンとなりました。手術が成功し、グラウンドに戻ってきてくれただけでファンとしては嬉しかったです。

10位:近本光司選手(159安打)

近本選手は2018年のドラフト1位。なんと2019年のルーキーイヤーに159安打を放ち、いきなり球団生え抜き安打数ランキング10位です。長嶋選手の記録を抜いてセ・リーグの新人最多安打を更新した他、盗塁王にも輝きました(36盗塁)。新人王は惜しくもヤクルトの村上選手に取られてしまいましたが、新人特別賞を受賞しています。



おわりに

11位以下で、80安打以上を残しているのは、伊藤隼太選手(154安打)、木浪聖也選手(95安打)、陽川尚将選手(90安打)、江越大賀選手(84安打)の4名です。

注目すべきは木浪選手で、近本選手と同様、2019年はルーキーイヤーながら95安打を放ち、あわや100安打超えの新人が2名出るところでした。オープン戦から非凡な才能を見せつけていた木浪選手。2020年以降もスタメンに出続ければ、早晩トップ10に入ってくること間違いなしです。

中堅選手が少ないとはいえ、有望な若手選手達が入団し、育ってきているので、数年後の阪神タイガースの生え抜き安打数ランキングが非常に楽しみです。

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