阪神タイガースの歴代ドラフト1位(2019年度ドラフト終了時点)

※2010年度ドラフト以降、また現役選手を中心に記載しています。

毎年10月下旬、グランドプリンスホテル新高輪で行われる、プロ野球の新人選手選択会議(ドラフト会議)。

話題のスター選手が贔屓の球団に入ってくることもあり、ファンにとっては楽しみなシーズンオフのイベントの一つです。

今回は、阪神タイガースの歴代ドラフト1位指名選手についてまとめてみました。

関連記事:阪神の生え抜き安打数ランキング(2019年シーズン終了時点)

2019~2010年度までのドラフト1位指名選手

2019~2010年度のドラフト1位指名選手を一覧にしてみると、下の通りです。

金本監督の頃から野手の指名が増えましたが、基本的に投手狙いであることが分かりますね。

また、関西出身の選手に偏っているわけではなく(クジの関係もあるでしょうが)、出身地は分散しています。加えて、高卒の選手はあまり取らないという傾向もあるようです。

それでは、直近の2019年度より、一人ずつご紹介していきたいと思います。

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2019年度 西純矢選手

2019年のドラフトは高校生の逸材が多く、高校最速・163キロを記録した佐々木朗希(大船渡高)が4球団、奥川恭伸(星稜高)・石川昂弥(東邦高)が3球団の競合でした。

阪神タイガースは、初め奥川選手を指名してクジを外しましたが、外れ1位で西純矢選手 (創志学園高)を一本釣りすることに成功します。

西選手は、今回ドラフトで、佐々木選手・奥川選手・及川雅貴(横浜高)と並んで高卒投手の四天王と呼ばれていた逸材です。

※なお、阪神は及川選手も獲得したので(ドラフト3位)、四天王のうち2名を確保したことになります。

西純矢選手の背番号は15になりました。2014年度ドラフト1位の横山選手が初めに背負っていた番号ですね。

なお、西純矢選手は、2018年オフにFAでオリックスから阪神に移籍してきた西勇輝投手の遠縁だとか。

二人の関係は、下の画像が分かりやすいです。

メディアの紹介より転載

2020年シーズン、ダブル西投手の活躍から目が離せません。

2018年度 近本光司選手

この年は、甲子園で2度目の春夏連覇を達成した大阪桐蔭の選手を中心に、高校生スター達がドラフトを賑わせました。

根尾昂(大阪桐蔭高)には4球団、藤原恭大(大阪桐蔭高)・小園海斗(報徳学園高)には3球団が競合。

阪神タイガースは藤原選手を指名してクジを外し、外れ1位で辰巳涼介(立命館大)も外してしまいました。

結果、外れ外れ1位で、大阪ガス・近本光司選手を指名・獲得。華やかな甲子園スターが取れなかったため、阪神ファンはネットを中心に荒れました

その時の大阪ガスのマネージャーさんのツイートが忘れられませんので、ここに貼っておきます。

そして迎えた2019年シーズン、このマネージャーさんの予言通り、近本選手は瞬く間にレギュラーを奪取、チームの中心選手になりました

シーズンを通じて159安打を放ち、セリーグ新人安打記録を更新。盗塁王のタイトルを獲得し、新人特別賞を受賞しました。

2019年シーズン終了時点で、 打率.271(586打数159安打)、9本塁打、42打点、36盗塁。

四球を待たず積極的に打っていくタイプであり、今後も上位に固定され続ければ、安打数が大きく伸びるタイプの選手だと思います。

なお、よく赤星選手と比較されますが、近本選手はパンチ力がありますので、将来的には3番も打てるのではないかと思います。

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2017年度 馬場皐輔選手

この年のドラフトは、高校通算最多の111本塁打を放った清宮幸太郎(早稲田実業学校高)に7球団が競合。「清宮ドラフト」と呼ばれました。

なお、中村奨成(広陵高)・田嶋大樹(JR東日本)の2選手にも2球団が競合したため、東克樹(立命館大)を一本釣りした横浜DeNAを除き、11球団がクジを引いたことになります。

清宮選手を外し、外れ1位の安田尚憲(履正社高)も外した阪神タイガース。仙台大の右腕・馬場皐輔選手を、外れ外れ1位で指名します。

背番号18を背負った馬場選手。七色の変化球を操るという触れ込みでしたが、ルーキーイヤーの2018年、続く2019年は、一軍登板が2回ずつしかありませんでした。

2019年シーズン終了時点で、 0勝1敗、防御率6.75。

2019年オフには、山本昌・臨時コーチにアドバイスされ、フォーム改造に取り組んでいるそうです。

2020年には一軍のマウンドで活躍する姿を見たいものです。

2016年度 大山悠輔選手

2016年度は、前評判として田中正義(創価大)・佐々木千隼(桜美林大)などがドラフトの目玉と言われていました。

しかし、いざフタを空けてみると、田中選手は5球団が競合するも、佐々木選手は初めの1巡目指名で指名ゼロ

柳裕也(明治大)が2球団競合でした。

どの球団にも佐々木選手を一本釣りできるチャンスがあったわけですが、阪神タイガースは白鴎大・大山悠輔選手を単独指名。

※なお、佐々木選手は、外れ1位で5球団が競合する異例の事態となりました。

これを見て、阪神ファンは「なぜ佐々木を指名しなかったんだ!」と憤りました。

しかし、そんな反応を見返すべく(?)、大山選手は品のあるスローイングと言われる堅実な守備と、長打力が光るバッティングで、チームの主力として着実に成長してきています。

阪神タイガースという人気球団で4番を打つことは、想像を絶するプレッシャーだと思いますが、2019年シーズン、大山選手は108試合も4番を務めました。

2019年シーズン終了時点で、打率.259(1083打数281安打)、32本塁打、162打点、10盗塁。

ファンから背負わされた期待が重すぎて、叩かれることも多い大山選手。

しかし、一歩一歩、ゆっくり着実に前進するその姿は、いつの日かミスタータイガースになりそうな雰囲気を感じます。

2020年シーズンも期待しています。

2015年度 高山俊選手

2015年のドラフトは、3人の選手が複数球団の競合指名となりました。

まず、高橋純平(県立岐阜商業高)が3球団、平沢大河(仙台育英学園高)が2球団の競合。

そして、東京六大学野球の最多安打記録を打ち立てた明治大・高山俊選手は、阪神とヤクルトが競合しました。

外れクジを、ヤクルト・真中監督が当たりだと思ってガッツポーズするなどの微妙なトラブルを経て、阪神が高山選手の指名権を獲得。

背番号9を背負った高山選手、ルーキーイヤーの2016年は、いきなり136安打を放ち新人王を獲得。かつて坪井選手が作った球団新人最多安打記録も更新しました。

華々しいデビューを飾った高山選手ですが、2017年以降は打撃フォームを崩してしまい、調子を落としてしまいます

2017年は82安打、2018年には22安打と、ファンにとっては目をそむけたくなるような成績下降が続きました。

一説には、長打を増やすための打撃スタイルが合わなかったとか。

しかし、2018年オフの契約更改時には、来年からは自分のスタイルに戻すので自信がありますと、意味深なコメントをしていました。

その言葉どおり、2019年には105試合に出場して73安打、打率も.270近辺をマーク。2020年以降の復活を感じさせるシーズンでした。

2019年シーズン終了時点で、 打率.256(1221打数313安打)、20本塁打、132打点、20盗塁。

入団時からバットコントロールは天才的と言われている高山選手。

福留・糸井の両ベテランを休ませることができるよう、2020年は外野のレギュラーの一角に食い込んでほしいものです。

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2014年度 横山雄哉選手

この年のドラフトは、 有原航平(早稲田大)が4球団、安樂智大(済美高)が2球団の競合となりました。

有原選手を指名するもクジを外した阪神は、続いて山崎康晃(亜細亜大)を指名しますが、こちらも外してします。

外れ外れ1位として、高校時代は「菊池2世」、社会人時代は「能見2世」と呼ばれた左腕・横山雄哉選手を指名・獲得。

さらに、横山選手の新日鐵住金鹿島のチームメイト・石崎剛選手を2位に指名し、話題となりました。

入団後、背番号15を背負った横山選手ですが、度重なる怪我に悩まされ、2015年からの3年間で登板は8回のみ。

但し、投げた試合はそれなりに良いピッチングをしていた印象があります。

2018年シーズンは、8月に肩のクリーニング手術を受け、登板機会はゼロ。2019年からは育成契約となり、背番号は15から115に変更されました。

2019年シーズン終了時点で、 3勝2敗、防御率4.28。

なお、2019年の秋季キャンプでは、球に力が戻りつつあり、矢野監督も期待しているという横山選手。

一刻も早く支配下に復帰し、本来の輝きを取り戻してほしいと思います。

2013年度 岩貞祐太選手

2013年度のドラフトは、松井裕樹(桐光学園高)・大瀬良大地(九州共立大)・石川歩(東京ガス)・森友哉(大阪桐蔭高)など、現在の各球団の主力級が1位指名を受けた年でした。

阪神タイガースは大瀬良選手を指名するもクジを外し、柿田裕太(日本生命)を外れ1位で指名するも、またもやクジを外してしまいます。

外れ外れ1位で指名した横浜商科大・岩貞祐太選手も日ハムと競合しますが、やっとクジを当てることができました。

※なお、岩貞選手は横浜商科大ですが、出身は熊本です。

背番号17を背負った岩貞選手、入団後2年間は合計2勝5敗でしたが、3年目の2016年にブレイク。先発ローテに定着し、10勝9敗の成績を残しました。

ただ、ヤクルトのトリプルスリー・山田哲人選手に死球を当てて絶不調にしてしまうなど、色々なことがあったシーズンではありました。

続く2017年・2018年シーズンも先発ローテを守りますが、打線の援護がなく負けてしまうという試合が続き、2年連続で10敗を喫してしまいます。2年間で、12勝20敗という成績でした。

そして迎えた2019年シーズン。

この年は、GWあたりにインフルエンザにかかり、その後消息不明になってしまいます。なんでも、調整中に右脇腹の肉離れを起こしたとか・・・。

2019年シーズン終了時点で、 26勝38敗、防御率3.74。

阪神の先発陣には欠かせない投手ですので、2020年は再びローテに復帰し、再び10勝にチャレンジしてほしいものです。

2012年度 藤浪晋太郎選手

2012年、史上7校目の春夏連覇を果たした大阪桐蔭高。そのエースが藤浪晋太郎選手で、4球団から1巡目指名を受けました。

そして、見事、阪神タイガースがクジを引き当てます

阪神は、元監督・岡田彰布氏の入団時には6球団競合を当てたそうですが(1979年度ドラフト)、それ以来くらいの快挙だったのではないでしょうか。

鳴り物入りで入団した藤浪選手、その期待通り、2013年のルーキーイヤーから3年連続で10勝を挙げるという怪物ぷりを見せつけます。

このまま行けば、200勝・阪神のレジェンド入りも十分に可能かと思われました。

しかし、2016年シーズンから、藤浪選手の様子は大きく変わってしまいます

2015年までの投げすぎが影響しているのか、2016年の金本監督1年目の時の161球さらし投げなどの事件が影響しているのか分かりませんが。

2016年は7勝、2017年は3勝、2018年は5勝、そして2019年は、まさかの勝ち星なし・・・

2019年シーズン終了時点で、50勝40敗、防御率は3.25(通算7年)。

藤浪選手が本来の姿を失ってしまった原因は、主に右打者に対して球がすっぽ抜けて、死球を何度も与えてしまうという症状のためです。

好投していても、死球を1つ与えたとたんに崩れたり、死球を与えないよう置きにいった投球をして、そこを痛打されるというシーンが目立っています。

すっぽ抜けの症状は、イップスの一種と言われており、藤浪選手も色々な方法で治そうとしているのが伝わってきますが、なかなか一進一退のようです。

2019年オフには山本昌・臨時コーチが付きっ切りで指導してくれましたが、藤浪選手は阪神どころか球界の至宝であり、NPB総がかりで復活させたい選手だと思われます。

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2011年度 伊藤隼太選手

この年のドラフトは、藤岡貴裕(東洋大)・菅野智之(東海大)・野村祐輔(明治大)の3選手が、「大学BIG3」として注目されていました。

しかし、阪神タイガースは、慶応大・伊藤隼太選手を一本釣り。

伊藤選手は、慶応大で4番を務め、大学日本代表の4番も経験。かつての巨人の高橋由伸選手になぞらえ、由伸2世との前評判でした。

入団後、背番号51を背負った伊藤隼太選手。2012年の開幕戦では、新人ながら7番・ライトでスタメン出場します。

しかし、その後はレギュラーを奪取するには至らず、1軍と2軍を往復するシーズンが続いてしまいます。外野守備についても課題アリという評価が定着してしまいました。

2017年頃からは代打の切り札として渋い働きをみせますが、2019年シーズンは1軍出場ゼロで終わってしまいました。

2019年シーズン終了時点で、 打率.240(642打数154安打)、10本塁打、59打点、1盗塁。

31歳のシーズンとなる2020年は、背水の年となりそうですが、鳥谷選手が抜けたチーム事情もあり、再び左の代打の切り札として輝いてほしいものです。

2010年度 榎田大樹選手

2010年度のドラフトは、大石達也斎藤佑樹福井優也の「早稲田大(早大)三羽ガラス」が大きな注目を集めました。

阪神タイガースは大石選手を1位指名するも、6球団によるくじ引きの結果、交渉権は西武が獲得します。

阪神は外れ一位で、社会人トップクラス左腕と呼ばれた東京ガス・榎田大樹選手を指名・獲得。

背番号13を背負った榎田選手。2012年シーズンから即戦力と目され、セットアッパーとして活躍します。

しかし、2012年シーズン中に左ひじの手術を受け、2013年シーズンから先発に転向しますが、結果は2年間で6勝10敗。

2016年には中継ぎとしてまずまずの成績を残しますが、2017年は二軍暮らしが長く続きました。

そして、2018年シーズン開始直前、西武ライオンズの岡本洋介投手とのトレードで、西武ライオンズに移籍することが発表されました

三十路越え同士、投手同士のトレードに、ファンは首をひねりますが、榎田選手にとってはこのトレードが大きな転機となりました

移籍初年の2018年シーズンは、強力な西武打線の援護のもと、11勝4敗と大ブレイク。西武のリーグ優勝に大きく貢献しました。

2019年シーズン終了時点で、28勝24敗3セーブ60ホールド、防御率は4.11(通算9年)。

阪神ファンとしては複雑ではありますが、新天地・西武ライオンズで引き続き頑張ってほしいものです。

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2009年度以前

なお、2009年度以前は、以下の通りです(太字が、2019年12月現在で現役)。

  • 2009年度 二神一人
  • 2008年度 蕭一傑
  • 2007年度 高浜卓也(高校)・白仁田寛和(大学・社会人)
  • 2006年度 野原将志(高校)・小嶋達也(大学・社会人)
  • 2005年度 鶴直人(高校)・岩田稔(大学・社会人)
  • 2004年度 岡崎太一能見篤史(自由枠)
  • 2003年度 鳥谷敬・筒井和也(自由枠)
  • 2002年度 杉山直久・江草仁貴(自由枠)
  • 2001年度 安藤優也・浅井良(自由枠)
  • 2000年度 藤田太陽
  • 1999年度 的場寛壱
  • 1998年度 藤川球児

2007年度の高浜卓也内野手は、FAでタイガースに移籍してきた小林宏之投手の人的保証として、2011年に千葉ロッテマリーンズに移籍。2020年度は育成契約のようです。

2005年度の岩田稔投手は、直近2019年シーズンも先発起用されています。ベテランの味を生かして、2020年度も頑張ってほしいです。

2004年度の岡崎太一捕手は、2019年シーズンの一軍出場はありませんでしたが、コーチに近い立場として、後進の指導に当たっているようです。

同じく2004年度の能見篤史投手は、長らく先発ローテを担っていましたが、2018年シーズンからセットアッパーに転向。見事に輝きを取り戻し、タイガースの鉄壁中継ぎ陣の一角を担っています

2003年度の鳥谷敬内野手は、2000本安打を達成、タイガースのレジェンド選手の一人になりましたが、残念ながら2019年シーズンで退団。2020年シーズンからはロッテでプレーすることになりました。

藤川球児選手について

そして、注目は、1998年度の藤川球児投手

唯一の90年代入団で、2000年代半ばには火の玉ストレートを武器に、チームの不動のクローザーとして君臨、一時代を築きました。

その後、メジャー挑戦、高知ファイティングドックスなど様々な紆余曲折を経て阪神に復帰、2019年シーズンの途中から再びクローザーに返り咲きました。

日米通算243セーブで、250セーブまで残り7セーブまで来ており、2020シーズンは松坂世代初の名球会入り選手誕生への期待が高まります。

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