ドラゴンボールの孫悟空（声：野沢雅子）は、微妙になまっていることで知られています。
悟空は、人里離れた山奥でじいちゃんに育てられましたが、恐らくじいちゃんが都会の人ではなかったのでしょう。
この悟空のなまりを、巷では悟空語というそうです。
例えば「だいじょうぶだ！」は、「でぇじょうぶだ！」になります。
この悟空語、いったいどのような文法で成り立っているのでしょうか。
一説には、「ai」の発音を「ee」に代えれば悟空語になるなどと言われていますが・・・
ネットで調べていると、悟空語ジェネレーターなるサイトを発見。
このサイトを使わせて頂き、米津玄師さんの「Lemon」を悟空語で歌ったらどうなるのかを検証し、悟空語の謎に迫ってみることにしました。
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悟空語LemonのLyrics
この悟空語ジェネレーターは、なまりレベルを「普通」「強い」「超」の3通りから選ぶことができます。
まずは、なまりレベル「普通」と「強い」で試してみました。
まずはAメロの1番から。
ゆめならば どれほど よかったでしょう
いまだに おめぇのことを ゆめにみっぞ
わすれたものを とりに かえっように
ふっびた おもいでの ほこりをはらう
・・・
キレイに始まりましたが、「ゆめにみっぞ」でいきなり雰囲気ぶち壊し。
悟空の二人称は、相手が誰であろうと問答無用で「おめぇ」みたいですね。「る」は「っ」になるみたいです。
次に、Ａメロの2番。
もどらねぇ しあわせが あっことを
せぇごに おめぇが おしえてくれた
いえずにかくしてた くれぇかこも
おめぇがいなきゃ えいえんに くれぇまま
・・・
戦いで瀕死の重傷を負った悟空が、悟飯に後を託すシーンみたいになりました。
「最後」「暗い」などの変換をみると、「ai」の発音を「ee」に代えれば良い、という説は概ね正しいようですね。
なお、「オラ赤んぼのころに山にすてられててよ」「あんた暗い過去を明るくうちあけるわねー」という会話が原作第2話であり、悟空に「言えずに隠してた暗い過去」など全くなさそうです。
次は（短いですが）Bメロです。
きっともうこれいじょう きずつくことなど
ありはしねぇとわかっていっぞ
・・・Ａメロよりはマシな気もしますが。
サビ前のリズム感が無茶苦茶です。
ではいよいよ、サビの部分。
あのひのかなしみさえ あのひのくっしみさえ
そのすべてをえぇしてた おめぇとともに
むねにのこりはなれねぇ にがいれもんのにおい
あめがふりやむまではかえれねぇ
いまでもおめぇは おらのひかり
・・・
見事に「愛」（ai）が「えぇ」（ee）に変換されていますね。
また、おらのひかりとは、なんだか印象に残るパワーワードです。
ちなみに、なまりレベル「普通」→「強い」の結果はほぼ同じでしたが、なぜかサビの「れもんのにおい」が「れもんのにえぇ」に変化しました。
なまりレベル「超」が限界突破
以上の検証で、悟空語の文法は、だいたい世間で言われている法則で正しいことが分かりました。
しかし、この悟空語ジェネレーターの神髄は、実はなまりレベル「超」にあります。
以下にそのまま載せますので、ぜひ原曲を再生しながらご覧ください。
えめねれべ でれへで えけってでしょえ
えめでね えめぇねけてうぇ えめねめっぜ
うぇせれてめねうぇ てれね けえっえぇね
へっべて ぇめぇでね へけれうぇへれぇ
めでれねぇ せぇうぇせげ えっけてうぇ
せぇげね えめぇげ えせえてけれて
ええぜねけけせてて けれぇけけめ
えめぇげえねけゃ えぇえんね けれぇめめ
けってめぇけれえぜょえ けぜてけけてねで
えれへせねぇてうぇけってえっぜ
えねへねけねせめせえ えねへねけっせめせえ
せねせべてうぇえぇせてて えめぇててめね
めねねねけれへねれねぇ ねげえれめんねねぇえ
えめげへれえめめでへけえれねぇ
えめでめえめぇへえれねへけれ
・・・
ファミコンの復活の呪文はこんな感じでしたね。
なお、太字にした部分、お分かりでしょうか。
そう、もはや曲名はLemonではなく、れめんです。
しかし、原曲を聴きながら歌詞を追うと、ギリ分からなくもないのがすごい（？）
まとめ
なにがまとめなのかは自分で書いていてもよく分かりませんが、とにかく悟空語という言語には、人を元気にするパワーが秘められていることが何となく感じられました。
・・・
なお、この大ヒット曲・Lemonは、2020年8月発売の米津玄師さんのアルバム「STRAY SHEEP」に収録されています。
STRAY SHEEP (アートブック盤 CD＋Blu-ray＋アートブック) [ 米津玄師 ]
ドラゴンボールで育った世代の一人として、引き続きこの作品が愛され続けていくことを願ってやみません。
