東銀座にある歌舞伎座は、2013年にリニューアルオープンされましたが、同じ敷地内に歌舞伎座タワーという高層オフィスビルが併設されています。
その歌舞伎座タワーの5階に、歌舞伎座ギャラリーという施設があります。
歌舞伎の観劇とは全く別に入場することができ、歌舞伎にまつわる様々な展示がされております。
アクセスは、歌舞伎座の地下二階から直通エレベーターがある他、地上からは下の赤い矢印の場所にビルの入口があり、入ってすぐ左手のエレベーターで5階に上れます。
歌舞伎座ギャラリー
歌舞伎座ギャラリーは、木挽町ホールと体験ゾーン①・②という構成になっており、日本茶喫茶・寿月堂というカフェも併設されています。
なお、入場料は600円、営業時間は10時~17時半です。
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木挽町ホール
歌舞伎座ギャラリーの中央にある木挽町ホールでは、舞台上で定期的にイベントが行われているようです。
普段は、周りにある小道具などを持って舞台に上がり、歌舞伎役者の気分を味わうこともできます。
舞台横にあるモニターでは、歌舞伎役者さんの舞台裏を紹介する特別映像が流されていました(こちらのみ撮影禁止)。
木挽町ホール内には、色々な歌舞伎関連のものが展示されています。
こちらは歌舞伎の劇中、三味線・太鼓などの奏者が入って演奏する黒御簾(くろみす)です。
衣装の「うちかけ」の展示もありました。
外に着るうちかけが9.6キロ、中に着るうちかけ(写真)が6キロ、うちかけの下に着る「胴抜」が7.2キロだとか。
衣装やかつら合計で33.5キロもの重量を身に着けて、歌舞伎役者さんはお芝居をしているそうです。
歌舞伎の化粧である隈取についても、詳細に展示されていました。外人さんが喜びそうですよね。
舞台横の大きなボードには、歌舞伎役者さんのサインがたくさん飾ってありました。
体験ゾーン
体験ゾーンは①と②があり、実際に歌舞伎の劇中で使われる小道具などに触れることができます。
体験ゾーン①では、歌舞伎の作品によって使用される動物達などが展示されています。
この写真の馬には、またがって写真撮影することができます。
蝶々を飛ばす体験もできます。棒の先を持って、ひらひら飛ばします。
体験ゾーン②では、歌舞伎の効果音を出す道具などの展示があり、実際に音を出してみることができます。
写真の通り、駕籠などの小道具も展示されています。
なお、歌舞伎座タワーの5階は、この歌舞伎座ギャラリーのほか、屋上庭園と、4階に続く五右衛門階段があります。
4階は歌舞伎座の場内とつながっています。
謎解き「謎掛心中囃」
なお現在、この歌舞伎座ギャラリー周辺で「謎掛心中囃」という謎解きイベントが行われています。終了時期は未定とのこと(2019年10月時点)。
謎解きキットの販売場所
この謎解きのキットは、歌舞伎座ギャラリー入口の切符売り場で買うことができます。販売時間は10時~16時。
値段は2200円で、歌舞伎座ギャラリーの入場料600円が含まれています。
カップルやご夫婦で2人でプレイする場合には、キットは1つで良いかと思われます。
その場合、2200円+歌舞伎座ギャラリー1人分の入場料600円でプレイ可能です。
あらすじと難易度など
謎解きのあらすじは、時は昔、身分違いの恋に苦しむ男女が無理心中を図ろうとしていたところ、男の友人の作家が登場し、2人の心中を後世に物語として残すために死に方を指南していくという、一風変わった内容です。
謎の作成は、有名ブランドのタカラッシュさん。ネタバレは避けますが、非常にクオリティが高く、難易度はかなり高いと思います。
指示に従い、手元のキットを加工して謎を解いていきますが、きっちりタスクを積み上げていかないと最後に詰みます。
自分は少しだけヒントを見てしまいました。結局、合計3時間程度でクリア。
その他ぷち情報
この謎解き、基本的に手元のキットを使って謎を解いていく形ですが、最終回答を送信してエンディングを見る際のみ、スマホが必要になります。
ほとんど外に出ませんので、雨の日でもプレイ可能です。
なお、内容は第一幕~第三幕に分かれており、第一幕は歌舞伎座ギャラリー内(17時半まで)、第二幕は歌舞伎座タワー内(19時まで)で解く必要がありますが、第三幕はどこでも解くことができるので時間制限はありません。
第三幕をじっくり解くのにオススメなのは、地下1階のTULLY’S。
歌舞伎座限定のソイカプチーノなるメニューがあります(440円)。
おわりに
以上、歌舞伎座ギャラリーについてご紹介しましたが、銀座周辺で1時間くらい時間をつぶすのに丁度よい施設です。
東京観光ネタの一つとしても使えるのではないでしょうか。
また、謎解きが好きな方は、是非とも「謎掛心中囃」に挑戦してみて下さい。オススメです。