サザン「私はピアノ」に出てくる掛け合い(セリフ)部分がヤバイ

サザンオールスターズの「私はピアノ」という曲をご存知でしょうか。

サザンの3枚目のアルバムである『タイニイ・バブルス』に収録されています。微妙にかわいくない猫がジャケットに大写しになっております。

タイニイ・バブルス(リマスタリング盤) [ サザンオールスターズ ]

タバコ・ロードにセクシーばあちゃんなどの名曲(迷曲?)も収録されているアルバムですね。

このアルバムは1980年に発売されているので、2022年現在から振り返ると、40年以上も前の作品になります。

桑田佳祐の作詞・作曲で、ボーカルは奥さんの原由子。桑田氏の音楽的ルーツはロック+歌謡曲だと言われますが、この曲は完全に歌謡曲寄りのテイストです。

高田みずえ版「私はピアノ」

ちなみにこの曲、発表年の1980年に高田みづえという歌手がカバーして、紅白に出るほどのヒットになったとか。

それではまず、こちらの高田みずえ版で、曲の雰囲気を味わってみて下さい(1分45秒の短縮バージョン)。

あなたから 目が離せない
ふたりして聞くわ ラリー・カールトン
日だまりの中で抱かれ 

いつしか時の徒然に
思い出に 酔うひまもなく
心から好きよと云えた 

あの頃がなつかしくて 何もかも…

※「ラリー・カールトン」は、アメリカのギタリストですね。

もの哀しい旋律で、愛する男性と別れた女性の切ない心模様を歌っています。

昭和の雰囲気がプンプンしますが、どこか懐かしい、日本人の琴線に触れるメロディです。

ザ・昭和シリーズ 昭和レコードスピーカー

しかし・・・

この「私はピアノ」、サザン版と高田みづえ版で、決定的に違っている部分があります。

掛け合い(セリフ)は放送禁止?

それが、サザン版の中ほどに突然出てくる、以下のリズミカルな掛け合い(セリフ)部分。

おいらを嫌いになったとちゃう
Mm そんなことないわいな
あっそう!
この先どないせというのジャジ
Mm そんなこと知るかいな…

この部分が、高田みづえ版にはありません。

というか、この部分、一体何なのでしょう?

女性の切なく甘い心情を歌い上げるバラードの途中に、いきなり割り込んでくる熟年夫婦の漫才(?)

女性側の失恋ソングのはずなのに、「おいらを嫌いになったとちゃう?」て・・・

男女の立場が入れ替わっているような・・・

「なったとちゃう」とか「どないせというの」とか微妙に舌足らずなのも気になります。

百見は一聞にしかず(?)なので、下の「歌ってみた」動画 で、違和感を体験してみてください(2:10くらいから)。

※ この動画では掛け合いではなく、男性が一人で歌っておられます(サザン版の原曲はさすがにネットに上がっていませんでした)。

おいらを嫌いになったとちゃう
Mm そんなことないわいな
あっそう!
この先どないせというのジャジ
Mm そんなこと知るかいな… 

・・・

あっそう!という合いの手や、そんなこと知るかいな…は、完全に愛が恋愛から家族愛に代わって相当経った熟年夫婦の会話ではないでしょうか・・・

で、一番「これは何?」となったのが、「ジャジ」という単語。

さりげなく出てきて、なんだかオシャレにも聞こえますが。

1980年代に流行った「ダーリン」的な意味合いの単語なのかな?

または、サザンにありがちな、恋人を英語のニックネームで呼んでいる感じなのか・・・

しかし、「私はピアノ」+「ジャジ」などで検索してみても、「ジャジ」について解説しているサイトは出てきません

気になったので、「ジャジ」+「意味」とかで、色々と調べてみると・・・

え・・・

なんだこれは・・・

・・・

アカン・・・アカン・・・!!

・・・

そりゃ、高田みずえ版からは、掛け合いごと消されるわ

なお、当ブログの検索順位がGoogleに下げられてしまいそうなので、ジャジの意味についてはご自身でご確認頂ければ幸いです。

なお、運動するときに履くジャージの語源はジャジであるという説も見かけましたが、イギリス王室属領の「ジャージー島」から来ているようで一安心。



おわりに

「私はピアノ」で色々と検索していると、スペイン語と日本語のミックスで歌われているバージョンなども発見しました。

完全にラテン音楽になっています。

以上、耳ざわりの良い美しいバラードに、下ネタ入りのギャグパートみたいな掛け合いを平然とブチ込んでくる桑田氏のセンスに改めて脱帽。

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