都心にも関わらず、森林浴ができる場所があるそうなので行ってみました。
その場所とは、港区白金台の、国立科学博物館附属自然教育園。
なかなか覚えにくい名前です。
場所は、都営三田線の白金台駅と目黒駅のちょうど中間。
ギリ目黒駅の方が近いかもしれません。
開園は朝9時。閉園は、5月〜8月は17時、それ以外は16時半だそうです。
最終入園は16時なので気を付けましょう。
なお、休園日は月曜で、月曜が祝日の場合は火曜になるそうです(祝日の翌日休み)。
附属自然教育園の歴史
かつて南北朝時代、この付属自然教育園の位置に柳下上総之介(やぎした・かずさのすけ)という豪族が館を構えていたそうです。
上総之介は、銀をたくさん持っていたそうで、白金長者と呼ばれていたとか。
当時、銀は「白金」と呼ばれていたんですね。
シロガネーゼの「白金」の地名は、この人から来ているそうです。
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その後、この場所は、江戸時代は高松藩のお屋敷、明治には軍の施設、大正からは御料地になり、あまり一般の手が入る機会がなかったとか。
そのため、東京では珍しく、昔からの原生林が残っているそうです。
1949年に国の天然記念物・史跡に指定され、一般公開されたとか。
園内の散策ポイント
それでは、さっそく付属自然教育園の中に入ってみましょう。
園内マップはこんな感じです。
まず、目黒通りから正門を入ると、教育管理棟という建物があり、そこでチケットを買います。
入園料は320円。高校生以下、65歳以上の方は無料だそうです。
この時、ピンクのリボンを身体に付けるよう言われます。
自然保護のため、入園者が同時に300名を超えないよう管理しているとか。
入園して、路傍植物園を通る真っすぐの道をしばらく進むと、突き当たりが二手に分かれています。
向かって左に進むと、上で書いた白金長者の館跡があります。
周りには、館の土塁が残っている(?)模様。
ただ土が盛り上がっているだけのようにも見えますが、400~500年前なのに、残っているのがすごいですね。
さらに進むと、水鳥の沼が見えてきます。
「白鳥の湖」とか名付ければいいのに、「沼」って・・・などと思いながら近づくと、確かにこれは沼だわ。
ベンチがあり、少し休むこともできます。よく見ると、初冬にも関わらず、水鳥が数羽遊んでいました。
さて、「水鳥の沼」から更に進むと、付属自然教育園の最大の名所(?)「おろちの松」があるはず・・・
高さ20メートル、幹の周り4メートルもの大木だそうで。
ん、あれかな・・・?
あれ・・・?
た、倒れとるーーー!!!
なんと、「大蛇(おろち)の松」跡地になってました。。。
令和元年10月16日に倒れたそうです。大騒ぎになった大型19号の直後ですね。
恐らく、どけようにもどけられないので、そのまま跡地扱いにしたのだと思います。逆転の発想ですね。
まあ、根っこがそれなりの迫力なので、新名所としてオーライなんでしょうか・・・。
さらに真っすぐ進むと、武蔵野植物園というエリアになります。
ここでは、かつて関東が武蔵野と呼ばれていた頃の草原や雑木林が、そのまま残っているとか。
大都会となった東京都市圏も、大昔はこんな森だったのかなあ・・・などと歴史を感じながら進んでいきます。
その後、森の小道という細い道になりますが、ここがすごい。渋谷までタクシーで10分程度の場所なのに、まるで深い森にいるかのような雰囲気です。
水生植物園という池や湿地に生育する植物を配したエリアを過ぎ、入口方面に戻りかけると、ひょうたん池なるものが。
池全体を見渡せないので、ひょうたん形なのかどうかは確認できませんでした。
さらに入口方面に進むと、「物語りの松」といういわくありげな松を発見。
こちらは倒壊していなくてよかった。
ひょうたん池とともに、江戸時代のお屋敷だったころの名残のようですね。
・・・
以上、ぐるっと一周するのに、所要時間は大体30分くらいでしょうか。
帰りは、教育管理棟の建物の中に入ってみましょう。
園の見どころ紹介、チョウの展示などのほか、お土産コーナーまであります。
なお、紅葉の見頃は12月第1週らしいので、その頃を狙ってきてみるのも良いかもしれませんね。
都心で手軽に登山気分(?)が楽しめますし、コロナ禍においても安全に楽しめますので、気候がよい時期に是非とも訪ねてみて下さい。