映画「フォルトゥナの瞳」レビュー(ネタバレ)

映画「フォルトゥナの瞳」を見てきました。

以下、ネタバレ感想です。

主人公・慎ちゃん(神木隆之介)は、幼い頃に遭った飛行機事故がきっかけで、もうすぐ死ぬ人が透けて見えるという能力(フォルトゥナの瞳)を持っています。

この能力のせいで、まるで世の中を全て悟ったかのような、暗い性格の慎ちゃん。

しかし、しつこく使い続けていたガラケーがきっかけで、携帯電話ショップ店員の葵ちゃん(有村架純)と知り合い、能力で葵ちゃんの命を救います。

命を救われた葵ちゃん、慎ちゃんが働いている自動車整備工場までお礼を言いにきます。そして、なんやかんやの後、慎ちゃん、葵ちゃんにいきなり告白

イケメンでもかなり厳しめの告白でしたが、葵ちゃん、あっさりOK。

その後しばらく、慎ちゃんと葵ちゃんがキャッキャウフフするシーン集を見せつけられます。慎ちゃんはやや前向きな性格になりますが、そりゃそうだわ

しかし、またなんやかんやの後、実はこの能力で人の運命を変えると寿命が縮んでしまうという事実が判明。

能力を使った後、意識を失ってしまった慎ちゃん。すると、運び込まれた病院にたまたま同じフォルトゥナの瞳を持つ医者がおり、「あと1回、その能力で人の運命を変えたら、身体が持たない」と分かりやすく宣告されてしまいます。

しかし、その後も、能力でスケスケの人が見えまくり、再びダークサイドに落ちていく慎ちゃん。イライラして、葵ちゃんにもキツく当たってしまいます。

そんな中、ある時刻の電車の乗客がさすがに多すぎだろっていうくらいスケスケの人だらけであることから、その電車が数日内に事故を起こして大惨事になることを突き止めた慎ちゃん。

そして、その電車はなんと、葵ちゃんが毎日乗っている通勤電車でした。

事故が起こると思われる日に、その時刻の電車に葵ちゃんが乗るのを阻止すべく、慎ちゃんは架空の沖縄旅行をでっちあげ、葵ちゃんを誘います。葵ちゃんも「ぜひ行きたい!」と二つ返事でOK。

しかし、葵ちゃん、なんと当日になって沖縄旅行をドタキャンやはり出勤するわ!とか言い始めます。

驚いた慎ちゃん。葵ちゃんを救うため、電車を止めるべく奔走します。

なお、同じ電車に乗る予定の子供たちの幼稚園に怪電話をかけてしまったせいで、警察に追われながらの奮闘です。

慎ちゃん、最後は線路に出て、発煙筒を持って電車の前に立ちはだかり、事故寸前のところで電車を停止させることに成功。

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しかし、あわれ寿命が尽きた慎ちゃん、その場で膝をついて昇天してしまいます。駆け寄る葵ちゃん・・・。

・・・

ここまではそれなりに感動のストーリーでしたが、超展開なのはここから。

悲しみの葵ちゃん、慎ちゃんとの日々を回想しながら、独白を初めます。いわく、「実は、私もフォルトゥナの瞳を持ってたんだよね・・・」。

え!?

なんですと!?

そういえば、慎ちゃん昇天の数日前、葵ちゃんが慎ちゃんとベッドインしたシーンで涙を流していましたが、これは実は、目の前の慎ちゃんがスケスケだったためということが判明します。

いや、その時点で、慎ちゃんスケスケになってるよ、って教えてやれよ・・・。

そもそも葵ちゃん、フォルトゥナの瞳を持っていたのなら、自分が毎日乗る通勤電車の客の大半がスケスケなのに気づいていたはずで、数日内にその電車が事故ることも予想できたはずです。

ということは、慎ちゃん渾身のニセ沖縄旅行作戦も分かっていたはずで、せめてその電車に私は乗らないと意思表示しておけば、少なくとも慎ちゃんは死ななくて済んだのでは・・・。

さらに、慎ちゃん最大のトラウマである、幼少時の飛行機事故の際に瓦礫の下敷きになって亡くなったはずの女の子は、実は私であると言い始めます。

・・・

最後のシーン、葵ちゃんが慎ちゃんの部屋で遺品を整理していると、慎ちゃんが用意していた婚約指輪と手紙を発見。

ひとしきり泣いたあと、「先走りすぎだよ、慎ちゃん」とつぶやく葵ちゃん。そのままエンドロール。

うーん、いろいろ釈然としませんでしたが、有村架純が可愛いからまあいいや

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