2019年9月27日、日本橋エリアに新たに「コレド室町テラス」という商業施設がオープンしました。
・・・と聞くと、「あれっ、コレド室町って、前からなかったっけ?」と思う人も多いかもしれませんが、それもそのはず。
実は、「コレド室町」は、コレド室町1(2010年オープン)、コレド室町2(2014年オープン)、コレド室町3(2014年オープン)の三つあり、今回オープンしたのは「コレド室町テラス」という4つ目です。
大まかに図にしてみると、こんな位置関係。コレド室町テラスは、少し神田寄りです。
コレド室町で待ち合わせをする際には、どのコレド室町なのか気を付けましょう。なお、TOHOシネマズがあるのはコレド室町2です。
「コレド室町」の由来と三井グループ
コレド室町の「コレド」は「COREDO」と書きますが、これは「CORE」(核)+「EDO」(江戸)という造語で、「江戸の中心」という意味のようです。
「室町」という地名の由来は、①京都の室町をマネした説(室町幕府の室町ですね)、②商人達の土蔵(=室)が立ち並ぶ町だった説、などがあるようです。
なお、コレドシリーズは、コレド室町のほか、「コレド日本橋」という商業施設が日本橋にあります(2004年オープン)。こちらは「コレド日本橋」1棟のみで、コレド日本橋2やコレド日本橋テラスなどはありません。
コレドシリーズを手掛けるのは三井不動産。日本の財閥である三井グループの主要企業の一つですが、もともと日本橋(三越前)エリアは、江戸時代に三井家の越後屋があった場所です(「三井越後屋」の略が「三越」)。
このエリアは現在でも三井グループの根拠地であり、三越本店・三井記念美術館など、周りに三井ゆかりの建物がたくさんあります。
小説三井高利 三井商法の源流に学ぶ理想の商い (単行本・ムック) / 羽佐田直道/著
コレド室町テラス
さて、そのコレド室町シリーズの最新施設であるコレド室町テラスですが、テナントの入居状況はこのようになっています。
地下1階と1階は飲食店が中心で、3Fはカンファレンスホール、上層階はオフィスですね。
注目すべきは2階です。こちらに、誠品生活という日本初進出の台湾のデパートが入っており、目玉テナントになっています。
誠品生活
この「誠品生活」、名前の響きから無印良品みたいなもんかと思いましたが、どうやら本屋からスタートしたセレクトショップだそうです。
そのため、「誠品書店」という本屋が「誠品生活」のコア・テナントとして入居しています。
書店の他は、「セレクト物販」と、「レストラン・食物販ゾーン」に分かれています。
「セレクト物販」は台湾の商品を中心に、面白い雑貨などが売られています。日本ではあまり見かけないものも置いてあるので、プレゼントなどを探すのに良いかもしれません。
こちらは台湾茶の香水だそうです。
レストラン・食物販ゾーンには、富錦樹台菜香檳(フージンツリー)という、これまた日本初上陸の台湾料理店があり、長蛇の列ができていました。
まだオープンしたてで、ゆっくり見て回るような感じではないくらい混んでいましたが、日本に居ながらにして台湾のテイストを楽しめる面白い空間だと思います。
おわりに
三井不動産は、「グレーター(GREATER)日本橋」計画と銘打ち、コレドシリーズなどを中心とした日本橋エリア再開発計画を掲げているそうです。
日本橋も、現在は上に高速道路がかかっていますが、将来的には江戸時代の頃の景観を再現させたいとか。
日本橋エリアに行かれた際には、「コレド室町テラス」および「誠品商品」に、立ち寄ってみてはいかがでしょう。