半沢直樹スピンオフ「狙われた半沢直樹のパスワード」あらすじ

2020年夏、実に7年ぶりに、ドラマ「半沢直樹」の続編が始まりました。

これに先駆けて、2020年の正月、「半沢直樹II・エピソードゼロ~狙われた半沢直樹のパスワード~」という特別番外編が放送されました(1話のみ、90分)。

このスピンオフ、主役は吉沢亮さん演じる「高坂圭」であり、半沢直樹ではありません。原作にはない完全オリジナルです(原作者の池井戸潤さんは「企画協力」として参加されている模様)。

時系列としては、2013年に放送された前作の終了後、つまり半沢直樹がセントラル証券に出向させられてからのエピソードです。

以下では、このスピンオフについて、簡単にあらすじを紹介させて頂きます(ネタバレを含みます)。

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「狙われた半沢直樹のパスワード」あらすじ

セントラル証券が、新しい取引システムを導入することになり、その開発業者を選定するところから話はスタートします。

複数社でコンペを行ったところ、「スパイラル社」と「ワールドビッグデータ社」が共同で開発することになりました。

「スパイラル社」の開発プロジェクトのリーダーは、高坂圭(吉沢亮)

新入社員という立場ながら、プログラマーとして並外れた実力を見込まれ、この開発プロジェクトのリーダーに大抜擢されたのでした。

しかし、この高坂圭、実は人に知られたくない過去を抱えていました。

大学時代、そのプログラミングの能力を悪い友人に利用されて、フィッシング詐欺グループの一味として逮捕されてしまったのです。

高坂圭は、過去に囚われるあまり、他人や仕事に正面から向き合うことができず、これまで大学中退・転職などを繰り返してきたのでした。

今回の開発プロジェクトにおいても、初めは他人を信じることができず、周囲とギクシャクして孤立してしまい、リーダーという役目を上手く果たせません。

しかし、セントラル証券の窓口役・浜村瞳(今田美桜)との出会いや、プロジェクトの副リーダーとの衝突・和解を通じて、次第に周囲に心を開き、他人を信じられるようになっていきます。

途中、大学時代の悪い友人(上述)の嫌がらせにより、開発メンバーに過去を知られてしまうハプニングなどもありましたが、高坂圭は逃げず、リーダーとして仕事を全うします。

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なんだかんだで、取引システムの開発プロジェクトは、順調に進んでいるように見えましたが・・・

そこは「半沢直樹」シリーズ。

開発プロジェクトの裏では、とんでもない悪者たちが、とんでもない悪だくみをしていました。

セントラル証券の浜村瞳の上司「ワールドビッグデータ」の担当者大学時代の悪い友人(上述)の3人が結託し、取引システムに細工をして、セントラル証券の顧客預かり資産300億円を盗み出そうと計画していたのです。

ある日、浜村瞳は突然、インサイダー取引をした容疑をかけられ、自宅謹慎を言い渡されてしまいまいた。

これは、浜村に濡れ衣を着せるための、悪者たちの巧妙なワナでした。

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そしていよいよ、新しい取引システムをセントラル証券に導入する日がやってきました。

高坂圭はじめ、開発プロジェクトチームが、新しい取引システムの導入を終えたその瞬間・・・

「半沢直樹」名義で、セントラル証券の顧客預かり資産が、すごい勢いで流出していきます

悪者たちは、自宅謹慎中の浜村瞳のPCを遠隔操作して、新しい取引システムにアクセスし、顧客資産を動かす権限がある半沢直樹のパスワードを盗み出そうと計画していたのでした。

ギャラリーとして棒立ちしている社員達が、この資産流出の画面をみてパニックになります。半沢直樹あるあるのシーンですね

「半沢部長が、300億円を横領したというのか!」など、とんでもなく的外れな発言をする社員まで現れます。

悪者たちの計画通り、このまま顧客預かり資産300億円は奪われてしまうのか!

と思いきや・・・

なんと、高坂圭は、事前に悪者たちの企みを看破していました。

ここから形勢逆転です。

すごい勢いで資産流出しているように見える画面は、高坂圭が作ったフェイクであり、悪者たちをあぶり出すためのワナでした。

実際は、高坂圭の周到な対策により、顧客預かり資産は1円も流出しておらず、計画は時点に完璧に阻止されていたのでした。

その後は、半沢直樹シリーズお馴染みの悪者たちを裁く時間カタルシスタイムです。今回裁くのは高坂圭です。

悪者たちは、初めは抵抗しますが、犯行の証拠を突きつけられて逃げ場がなくなり、半沢直樹ばりに怒鳴られてコテンパンにされ、最後は警察に引き渡されました。

浜村瞳の無実も証明されて、めでたしめでたし。

最後は、高坂圭と浜村瞳がちょっといい感じになっていました。

なお、半沢直樹は、ずっと外出中で不在という設定で、大団円のあとバーで飲んでいるシーンが少しあった程度でした。

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本編との関係

このスピンオフは本編から独立しており、特に視聴しなくとも本編が分からなくなることはありません。

とはいえ、本編と関係する要素がいくつか含まれています。

  • 浜村瞳が、セントラル証券で働くモチベーションを取り戻し、銀行出向組である半沢直樹を尊敬するようになる(本編では半沢の部下になり活躍します)
  • 「スパイラル社」の社長と重役の不仲など、本編につながる社内事情が描かれる(高坂圭も続編の第3話で登場します)
  • 半沢が「スパイラル社」の社長と雑踏の中で出会う

なお、半沢直樹の前作・このスピンオフともに、動画配信サービスのParaviで見ることができますので、もし見てみたい方はお試し下さい(2週間は無料で体験できます)。

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