阪神タイガースの2020年の試合日程

コロナ禍により例年より大幅に遅れましたが、6月19日、ついに日本プロ野球の2020年シーズンが開幕しました。

野球ファンとしては嬉しい限りですが、試合日程は本当にヤバイです。

我らが阪神タイガースの試合日程をみてみると・・・

休みは週1程度で、11月までノンストップ。コロナもビックリの過密っぷりです。

甲子園で開催される試合を黄色く塗ってみましたが、7月7日からの甲子園での15連続試合、9月15日からの休みなしの9連戦などが目を引きます。

雨天中止の試合も出てくるでしょうから、振替試合の日程によっては、さらなる連戦もありそうです。

「なんでこんなに過密なの?」という声が聞こえてきそうですが、①11月末までにシーズンを終えなければいけない、②120試合以上やらなければいけない、という2点をクリアする必要があったからだと思われます。

DAZN

①11月末までにシーズンを終えなければいけない

こちらの「日本プロフェッショナル野球協約」の第173条をみると(2017年度版までしかアップされていませんが)、下のような規定があります。

球団又は選手は、毎年12月1日から翌年1月31日までの期間においては、いかなる野球試合又は合同練習あるいは野球指導も行うことはできない。ただし、コミッショナーが特に許可した場合はこの限りでない。

つまり、野球協約上、11月30日までしか試合ができないわけですね。

但書によると、コミッショナーが許可したら大丈夫そうですが、今度は「統一契約書様式」の第3条をみてみると・・・

球団は選手にたいし、選手の2月1日から11月30日までの間の稼働にたいする参稼報酬として金・・・・・・円(消費税及び地方消費税別途)を次の方法で支払う。

そもそも、選手の契約が2月1日から11月30日までなんですね

12月1日以降は契約外なので、特に外国人選手など、「今年は非常事態だから、ちょっと長めに働いてよ」などとお願いするのは難しそうです。

つまり、11月30日までにシーズンの全日程を終えることを前提とした制度設計になっていることが分かります。

②120試合以上やらなければいけない

「では、11月30日までに、自然体で可能な限り試合をこなせば良いのでは?」と思われそうですが、実はもう一つハードルがあります

「日本プロフェッショナル野球協約」の第159条をみると・・・

球団が行う年度連盟選手権試合のホーム・ゲームの数は、60試合を最低数とする

これが何を意味するかというと、セ・パ両リーグの全12球団が、自分の本拠地で60試合以上を開催しなければいけません。

相手チームがいないと試合が成立しないので、実質的にこの2倍の120試合が、シーズン成立のための最低試合数になります。

これは考えてみると当然で、本塁打数・勝利数など積み上げ系の記録はまだしも、打率・防御率など割合率の記録は、試合数が少ないと好記録がでやすく、過去のシーズン記録を簡単に塗り替えてしまう可能性があります。

例えば、シーズン90試合くらいにして、打率.400の打者が3人誕生とかなっても困りますよね。

なので、各記録の持続性を守る(?)ためにも、「最低120試合はやらなければいけない」という規定が設けられているようです。

プロ野球オール写真選手名鑑(2020) (NSK MOOK Slugger特別編集)

おわりに

なお、日本野球機構から「2020年の特例事項」が発表されています。

  • レギュラーシーズンは6球団24回戦総当たりの各球団120試合とする。
  • クライマックスシリーズは、パ・リーグは1位球団と2位球団の対戦、セ・リーグは開催しない。
  • 延長回は10回までとし、10回を終わってなお同点の場合は引き分け試合とする。(イースタン、ウエスタンも同様)
  • 出場選手登録は1球団31名まで、ベンチ入りは26名まで。(うち外国人選手は出場選手登録5名以内、ベンチ入り4名以内)
  • 「勝率第一位投手賞」の表彰は10勝以上を規定とする。(従来は13勝以上)
  • 新型コロナウイルス感染拡大を防止し、シーズンを最後まで継続することを目的に「感染拡大防止特例2020」を新設。
    本人や家族の感染疑いや体調不良の症状が発生した場合、選手異動手続き(出場選手登録、登録抹消)に特例を適用することができる。

この過密な試合日程と、特例事項がある2020年シーズン、例年とは違う要素がペナントの行方を左右しそうです。

選手が怪我しては元も子もないですから、各チームとも選手を入れ替えながら戦っていくでしょうから、まずは選手層の厚さがモノをいいそうですね。

12球団随一の投手陣(?)を有する阪神タイガースには有利なはず。いきなり開幕3連敗してしまったのは気にしないことにします

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